2018年04月

行ってきました。
最終日ですが、南部銭関係では
店Aには背盛の原母が売られていました。32万円。大きさは29.8mm。ほしかったのですが、高すぎるのと郭内の処理、縁の処理か若干気になりやめました。
B店には盛岡銅山2期銭 11万円、銅山手 3.8万、大字、5万で売っていました。出来がよいのでほしかったのですが高いためやめました。C店には新寛永の母銭が多数ありそのうち4文銭の母銭を見せてもらいました。仰宝大字があったのですが25万でした。磨耗の少ない銭でした。あと背盛が1枚、マ頭通が2枚ありました。マ頭通はほしかったのですが小さめで5万という値段で断念しました。ほかの外国銭も含めて全般的に値段が高かったような気がします。まあ、みなさん値引きしてもらって買っているのかもしれません。全般的にスラブに入れたコインが多くなっています。日本でのネックは穴銭と小判でしょうね。穴銭は侘び寂びの世界ですから手に取った感触が大事です。また未使用よりある程度使用されたものが好まれる世界です。ドイツでは独自のスラブ化をはじめたようです。日本でも貨幣商組合がはじめればよいと思うかもしれませんが、世界的にはそれでは通用しません。その方式では組合の忖度がはいり、グレーディングに影響するとみなされるからです。第3者が経営する必要があります。まあ、実際スラブ化を始めても、美しく輝く多くのコインは洗われているため、MSがつかなくて大変なことになるでしょう。
(鑑定では洗ったコインは未使用でもMSではなく、UNCdetailとなる)


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昭和7年に刊行された南部銭譜のまえがきの部分で太田孝太郎氏によるものです
注目すべきは八匁銀板が盛岡も平治宅で作られたこと、盛岡銅山の2期銭は問題があるため掲載を見送ったという点です

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一応,穿内にやすりがかかり輪側も仕上げてありますが使用された形跡はありません

本日夜、ヤフーオークションの盛岡銅山(平尾氏旧蔵品)と下点盛鉄銭(組合鑑定書つき)が終了しました。同じ方の出品物でした。落札価格は双方50万以上となりましたが、なぜか入札者0.となっています。途中まで数十人の応札がありました。どうなってるんでしょう。私は盛岡銅山は全て創作銭であるという考えですので応札しませんでした。また下点盛もすべて創作であるとの説も根強いのですが、まさか組合の鑑定書がでているとは知りませんでした。両方とも画像は保存しました。

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以前は白雲居氏の拓本でしたが今回は同じく水原氏の拓本帳からです
庚申銭、見ざる 言わざる 聞かざるを猿にかけている。
母銭と鉄銭だが、昔から金玉がみえないものは後鋳と言われている。
鋳写しによって細部がきえてゆくことを示すのであろう。
鉄銭は写真やスキャナではうまく写らないので拓本がよい。
よくみかける。

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